G52

奇妙な創作生物をデジタルとアナログの融合で

何かに取り憑かれたような奇妙な融合生物のお披露目会。でも彼らは喜んでいる。前世で強く想い、夢にまで見た姿になれたのだから。

授業作品の延長線上にある作品で、商品と小物グッズの展開提案をコンセプトに制作しました。
油絵で制作したため、より怪しさの出た作品に仕上がっているのではないかと思います。

F3油絵9枚・グッズ・動画

  • 初めて見た”レモン”。とても綺麗だと思った。 黄色という、僕にはない色にとっても惹かれたんだ。 眩しく目を惹くあの色が欲しかった。 だから、それになりたかった。

    初めて見た”レモン”。とても綺麗だと思った。 黄色という、僕にはない色にとっても惹かれたんだ。 眩しく目を惹くあの色が欲しかった。 だから、それになりたかった。

  • “ピーマン”っていうそうだ。 見た目と一緒でおかしな名前だと思った。 自分の体の模様と一緒でつぶつぶしたモノが中に入っていた。 気になった。それだけの理由だった。

    “ピーマン”っていうそうだ。 見た目と一緒でおかしな名前だと思った。 自分の体の模様と一緒でつぶつぶしたモノが中に入っていた。 気になった。それだけの理由だった。

  • 何十にもぐるぐると巻かれていたそれがお洒落に見えた。 あたしも色のついたソレが欲しくって欲しくって。 何度願ったかわからない。 “紫キャベツ”っていうらしい。 名前にまで色がつくなんて贅沢ね。私なんて真っ白なのに。

    何十にもぐるぐると巻かれていたそれがお洒落に見えた。 あたしも色のついたソレが欲しくって欲しくって。 何度願ったかわからない。 “紫キャベツ”っていうらしい。 名前にまで色がつくなんて贅沢ね。私なんて真っ白なのに。

  • ご主人が好んで食べていた食材だった。 柔らかそうだったのは覚えている。 黒い皮の中に緑と黄緑色の身と、茶色の種。 “アボカド”っていうやつだ。 何もかもが不思議だった。 ご主人の好きなものに興味が湧いたんだ。

    ご主人が好んで食べていた食材だった。 柔らかそうだったのは覚えている。 黒い皮の中に緑と黄緑色の身と、茶色の種。 “アボカド”っていうやつだ。 何もかもが不思議だった。 ご主人の好きなものに興味が湧いたんだ。

  • 僕は綺麗な柄をしているとよく言われる。自分でも自覚がある。 けど、ソレを見た時。本当に綺麗だと思った。 規則正しく並んだ粒によって形成される食物を。 “ヤングコーン”という名前だそうだ。 面白いな。

    僕は綺麗な柄をしているとよく言われる。自分でも自覚がある。 けど、ソレを見た時。本当に綺麗だと思った。 規則正しく並んだ粒によって形成される食物を。 “ヤングコーン”という名前だそうだ。 面白いな。

  • 私にはたくさんの色がある。白・赤・オレンジ・黒。 おんなじ赤でも、何か違う。 たくさんの赤色が集まった”トマト”というモノ。 すごく面白いと思った。 外の世界には、面白いモノがこんなにもあるのかと。 面白い存在がたくさんあることを知った。 そんな存在に私もなりたかったんだ。

    私にはたくさんの色がある。白・赤・オレンジ・黒。 おんなじ赤でも、何か違う。 たくさんの赤色が集まった”トマト”というモノ。 すごく面白いと思った。 外の世界には、面白いモノがこんなにもあるのかと。 面白い存在がたくさんあることを知った。 そんな存在に私もなりたかったんだ。

  • 僕や、周りの友達。遠くに行った仲間の体にもそんな色はなかった。 水の中にあるアレに似た色だった。 “キュウリ”というらしく、一年の中で最も暑い時期に特に見ていた記憶がある。 僕らと真反対の色が好きになったんだ。

    僕や、周りの友達。遠くに行った仲間の体にもそんな色はなかった。 水の中にあるアレに似た色だった。 “キュウリ”というらしく、一年の中で最も暑い時期に特に見ていた記憶がある。 僕らと真反対の色が好きになったんだ。

  • 主は変わり者だと思う。 その、あんな…変わった見た目の食べ物を好むなんて。 俺には到底理解できない。 でもその主を慕っていた俺も、相当な変わり者らしい。 どんな見た目でも愛してくれる主なら、 俺があの”柘榴”になっても今と変わらぬように愛してくれるだろうか。

    主は変わり者だと思う。 その、あんな…変わった見た目の食べ物を好むなんて。 俺には到底理解できない。 でもその主を慕っていた俺も、相当な変わり者らしい。 どんな見た目でも愛してくれる主なら、 俺があの”柘榴”になっても今と変わらぬように愛してくれるだろうか。

  • 飼育が趣味と言っていた。 それは私の飼育も然り。あの人は熱心”シイタケ”と呼ばれるものを一生懸命飼育していた。 私は水の中にいるから、あの人に触ってもらえない。 触って愛でてもらえる、アレになりたい。

    飼育が趣味と言っていた。 それは私の飼育も然り。あの人は熱心”シイタケ”と呼ばれるものを一生懸命飼育していた。 私は水の中にいるから、あの人に触ってもらえない。 触って愛でてもらえる、アレになりたい。

動画作品

作品解説

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